世の中でデジタル化が進む中で、動物病院の皆様も少しでもデジタルを取り入れ、業務負担を軽減していきたいと考えているのではないでしょうか。その中でも他医療機関で導入が進んでいる「電子カルテ」を検討する動物病院様も少なくありません。そこで今回、電子カルテと紙カルテの違い、それぞれのメリット・デメリット、移行を成功させるポイントについて詳しく解説します。「電子カルテの導入を検討している」「移行する際のポイント」を知りたい場合は、ぜひ最後までご覧ください。電子カルテと紙カルテの違い紙カルテは従来から使われている手書きの医療記録です。それに対して、電子カルテはコンピュータに保存されるデジタルデータ。紙カルテが一枚の紙に限られた情報しか記載できないのに対し、電子カルテは画像や音声、動画も組み合わせられます。電子カルテのメリット・デメリットメリット検索と共有: 例えば、一匹の犬が年に何回か違う病気で来院するとき、その全病歴が数クリックで確認できます。カルテを探す時間が短くなるので、スタッフの負担も軽減できます。スペース節約: 紙の束で埋まったキャビネットが不要に。そのスペースを待合室や診察スペースとして活用できます。自動バックアップ: 電子データはクラウドに保存されるため、災害などでのデータ喪失の心配がほとんどありません。デメリット導入・運用コスト: 導入費用だけでなく、定期的なソフトウェア更新やハードウェアのメンテナンス費用も考慮する必要があります。システムダウンのリスク: 停電などが発生した場合、その間は診療が滞る可能性があります。習得コスト: 利用者がコンピュータに不慣れであれば、研修や習熟期間が必要です。動物病院ではペットを触りながら診察するため、診察と入力の両立に手間取るというお声もお聞きします。紙カルテのメリット・デメリットメリット使い勝手: 紙とペンがあれば誰でも簡単に情報を記録できます。特に急な診療時には、すぐにメモを取ることができます。安い運用コスト: 初期費用や月額費用などがないため、費用が抑えることが重要な点であればメリットになります。電源不要: 停電などの外部要因の影響を受けずに、利用可能です。デメリットスペースが必要: 病院の規模や面積にも寄りますが、大量のカルテで場所を取ります。新しい機器の導入に影響を与える可能性があります。検索効率: ある患者の数年前の記録を探す場合にはかなりの手間が発生します。また読みにくい文字などあれば判読までに時間を要します。物理的なリスク: 災害時には燃える、濡れる、紛失するなどのリスクがあります。電子カルテ紙カルテメリット検索と共有スペース節約自動バックアップ使い勝手安い導入コスト電源不要デメリット導入・運用コストシステムダウンのリスク習得コストスペースが必要検索効率物理的なリスク紙カルテから電子カルテに移行する際のポイント費用対効果の分析: 導入と運用のコストをしっかりと評価し、長期的な投資対効果を考慮する必要があります。スタッフの研修: 運用開始までにスタッフの事前のトレーニングが必要です。研修が不十分だと、効率化のハードルが高くなります。逆算したデータ移行計画: 紙の情報をどのようにデジタル化するか、計画を明確にします。スキャン、手動入力、OCR技術など、移行方法を慎重に選ぶことが重要です。まとめ紙カルテと電子カルテ、それぞれには利点と欠点があります。動物病院の規模、患者様のニーズ、そして未来のビジョンに合わせて最適な選択をしましょう。移行する際には上記の3つのポイントをしっかりと押さえ、全体の効率化と品質向上を目指してください。『Wonder』と『ペットクルーカルテ』が連携しましたこの度、動物病院予約管理システム『Wonder』は動物病院向け電子カルテ『ペットクルーカルテ』とシステム連携をいたしました。本連携により、『Wonder』に登録されている患者の予約情報を『ペットクルーカルテ』の電子カルテ・会計ソフトにワンクリックで簡単に取り込むことが可能になります。そのため、予約情報を電子カルテ・会計ソフトに転記する必要がなくなり、全国の動物病院様の受付業務を効率化します。をすべてこれひとつで管理することが可能です。