動物病院の電子カルテおすすめ12選を徹底比較

    公開日:

    2025/12/26

    最終更新:

    2026/6/25

    「紙カルテの保管場所が限界」「スタッフ間での情報共有をスムーズにしたい」といった理由から、電子カルテの導入を検討される動物病院が増えています。しかし、レセコン一体型や画像連携に強いものなど、製品ごとに特徴が異なり、選定に悩むケースも少なくありません。

    本記事では、全国の動物病院での導入実績、サポート体制の充実度、現場スタッフの使いやすさの3つの基準から厳選した9社を比較しています。導入をご検討の方はぜひ、ご参考ください。

    動物病院向け電子カルテとは?

    疑問を持った先生のイメージ

    電子カルテは、これまで紙に手書きしていた診療記録をデジタルデータとして記録・管理することができるシステムです。PCやタブレットから入力・閲覧でき、複数のスタッフが同時に参照することができます。

    近年、全国の動物病院でもデジタル化をする病院が増えており、電子カルテを軸に予約・会計・検査機器までを一元管理するようになっています。一方で、「どれを選べばいいか分からない」「現場に合うか不安」という声も多く聞かれます。

    まずは電子カルテの基本から整理しておきましょう。

    電子カルテと紙カルテの違い

    紙カルテと電子カルテでは、日常業務の効率に大きな差が生まれます。以下の表で主な違いを確認してみましょう。

    比較項目

    紙カルテ

    電子カルテ

    情報検索

    ファイルを物理的に探す必要がある

    キーワード・日付・動物名で即時検索可能

    情報共有

    カルテを持つ1人しか確認できない

    受付・診察室・処置室で同時参照可能

    保管スペース

    年数を重ねるほど棚が必要になる

    データ管理のためスペース不要

    バックアップ

    紛失・火災・水害のリスクがある

    自動バックアップで消失リスクを大幅低減

    検査結果連携

    手入力が必要でミスが起きやすい

    検査機器と連動し自動取り込みが可能

    保険請求

    手作業で書類を作成する手間がかかる

    ペット保険レセプトを自動作成・連携

    紙カルテは「すぐ使い始められる」「コストがかからない」という手軽さがある一方、診察件数や在籍スタッフが増えるほど、情報の管理・共有に支障が出やすくなります。電子カルテへの移行は、院内の業務品質を底上げする投資として捉えるのがおすすめです。

    動物病院の電子カルテが人間医療と異なる点

    動物病院の電子カルテは、人間医療向けのものをそのまま流用することができません。動物医療特有の事情があるためです。

    • 患者が症状を言葉で伝えられない

    もちろん動物は主訴を言葉にできないため、血液検査・画像診断などの客観的データが診断には必要です。そのため、検査機器との高度な連携精度や使いやすさが重要です。

    • ペット保険の窓口精算への対応が必要

    ペット保険は、窓口での直接精算(保険会社への請求)に対応しているかどうかが、受付業務のスピードに直結します。保険対応の有無やレセプト作成の精度は、人間医療向けシステムでは補えない部分です。

    • 対象動物が多岐にわたる

    犬・猫はもちろん、ウサギ・フェレット・鳥類・爬虫類など、扱う動物の種類によって薬剤の用量計算やシェーマ(図解)の形状が異なります。そのため、人間だけを扱う医療システムでは、扱い切ることができません。

    動物病院向け電子カルテの主な機能

    動物病院向けの電子カルテの多くは、以下の機能を備えています。

    1. カルテ入力・記録機能
      病状や治療内容、処方内容などをデジタルで記録する、電子カルテの基本となる機能です。患部のイラスト(シェーマ)への手書き書き込みや、写真・動画のカルテ添付も可能です。

    2. 顧客・ペット管理機能

      患者のデータを一元的に管理できる機能です。ワクチン接種のリマインドメール自動送信や各種証明書の発行にも対応しており、来院後のフォローもシステム上で完結します。

    3. 会計・レセプト機能

      カルテに入力した診療内容が会計データに自動で反映されるため、転記の手間がなくなります。ペット保険のレセプト作成や売上集計にも対応しており、受付・事務まわりの作業を大幅に効率化します。

    4. 検査機器連携機能

      血液検査機器やレントゲン装置と連携し、検査結果を自動でカルテに取り込める機能です。手入力によるミスをなくせるほか、結果をグラフで表示できるシステムもあり、飼い主様への説明にも活用できます。

    5. 予約・受付管理機能

      予約情報がカルテや会計と自動連携するシステムであれば、受付から会計までの流れをスムーズにでき、診療体験の向上に繋がります。

    動物病院が電子カルテを導入する3つのメリット

    「上記の機能を理解した上で、動物病院が導入にあたってどんなメリットがあるのか?」できる限り現場の具体的な状況をもとに整理してみました。ぜひ、ご参考ください。

    ①情報の検索・共有スピードが向上し、チーム医療が円滑になる

    紙カルテの場合は、一人がカルテを持っている間は他のスタッフが内容を確認できない一方で、電子カルテでは受付、診察室、処置室など、院内のどこからでも同時にアクセス可です。過去の病歴や検査結果も一瞬で検索できるため、チーム全体の情報共有が圧倒的にスムーズになります。

    ②カルテ保管スペースが不要になり、院内を有効活用できる

    カルテの補完で棚がパツパツのイメージ

    法律で5年間の保存義務があるカルテは、年数を重ねるごとに膨大な量になります。

    これらをすべてデータ化することで、カルテ棚に使っていたスペースを、新しい医療機器の設置や入院室の拡充などに有効活用できるようになります。

    ③検査機器や画像診断装置との連携で、診断の正確性が高まる

    多くの電子カルテは、血液検査機器やレントゲン(DICOMデータ)との連携機能を備えています。検査結果が自動でカルテに取り込まれるため、手入力によるミスがなくなり、飼い主様へも視覚的に分かりやすい説明(インフォームドコンセント)が可能になります。

    自院に合った動物病院向け電子カルテの選び方

    多機能なものを選べば良いというわけではありません。自院のスタイルに合うかどうかを以下の4つの視点でチェックしましょう。

    ①クラウド型とオンプレミス型の違い

    初期費用

    安定性・使用できる範囲

    導入の手間

    クラウド型

    サーバー設置が不要で、初期費用が安い。

    ネット環境に依存する
    ネット環境があれば、どこからも利用可能。

    保守管理(バックアップや更新)を業者が行うため手間がかからない

    オンプレミス型

    専用サーバーを設置する必要があるため、初期費用が高い

    ネット環境に依存しない。
    設置されている場所でしか使えない。

    データのバックアップ管理も自院で行う手間が生じる。老朽化に伴う買い替えが必要。

    ②既存のレセコンや検査機器とのデータ連携性

    現在お使いのレセコンや検査機器とスムーズに繋がるかは非常に重要です。連携が不十分だと、結局二重入力の手間が発生し、現場が混乱する原因になります。

    ③現場スタッフがストレスなく使える「操作性」

    多忙な診察中に「どこに入力すればいいか分からない」となっては本末転倒です。

    • タブレット入力に対応しているか

    • 手書き感覚でシェーマ(図解)が描けるか

    など、実際の現場を想定して、デモ機を使ってスタッフ全員で触ってみることを推奨します。

    ④万が一のシステムトラブル時のサポート体制

    「システムが動かない=診察が止まる」ことを意味します。

    そのため、機能面や利益面、コスト面などに注目してしまいがちですが、トラブル時のサポート体制の確認・対応を見直しておくことが大切です。

    • 電話サポートの対応の時間がいつまでか

    • 代替機を貸し出しがあるかどうか

    • データバックアップの仕様はどんなものか

    など、トラブルの際に慌てないために”サポート体制”を確認することが大切です。

    動物病院向け電子カルテの種類(クラウド型 vs オンプレミス型)

    動物病院で導入される電子カルテは、そのシステム構成によって大きく「クラウド型」と「オンプレミス型」の2種類に分けられます。それぞれ導入コストやメンテナンス、拡張性が大きく異なるため、自院の経営スタイルに合わせた選択が重要です。

    クラウド型電子カルテ

    インターネット上のサーバーにデータを保存するタイプです。

    • メリット:院内に大型のサーバーを設置する必要がないため、初期費用を抑えられます。また、インターネット環境があれば、自宅や学会先など院外からもカルテの確認や入力が可能です。自動でアップデートが行われるため、常に最新の機能を利用できる点も魅力です。

    • デメリット:インターネット環境が不安定な場合、動作が重くなる可能性があります。また、月額の利用料(サブスクリプション)が発生し続けるのが一般的です。

    オンプレミス型電子カルテ

    院内に専用のサーバー機を設置し、ローカルネットワーク内で運用するタイプです。

    • メリット:院内のネットワークで完結するため、通信速度が非常に安定しており、大量の画像データ(レントゲンやエコー等)もスムーズに閲覧できます。一度導入してしまえば、月々のランニングコストを抑えられるプランも多いです。

    • デメリット:サーバー機や周辺機器の購入が必要なため、初期費用が高額になりがちです。また、データのバックアップや機器の買い替え、法改正に伴うシステム更新などを自院で管理・対応する手間が発生します。

    【比較表】クラウド型とオンプレミス型の違い

    比較項目

    クラウド型

    オンプレミス型

    初期費用

    低い(PCとネット環境のみ)

    高い(サーバー購入費など)

    院外利用

    可能(どこでも確認できる)

    原則不可(VPN構築が必要)

    メンテナンス

    開発会社が自動で実施

    自院での管理・更新が必要

    データ保管

    堅牢なデータセンター

    自院内のサーバー

    オフライン利用

    不可

    可能

    目的別!動物病院向け電子カルテおすすめ9選

    ※掲載している情報は2025年12月時点のものです。料金や機能の詳細は、必ず各公式サイトで最新情報をご確認ください。

    一目でわかる!電子カルテ9選の価格一覧表

    サービス名

    提供形態

    初期費用

    月額費用

    最大の特徴・強み

    ハロペH

    クラウド型

    無償

    2,980円〜

    タブレット特化の直感的なUIで低コスト導入可能

    ミニイク

    クラウド型

    0円

    お問い合わせ

    iPad特化で手書きシェーマ機能やLINE連携が豊富

    PETORELU+

    クラウド型

    0円

    6,600円〜

    予約・診察・会計がシームレス。自動レジ連動に強い

    miles動物診療簿

    クラウド型

    お問い合わせ

    お問い合わせ

    Salesforce基盤の世界最高水準セキュリティ

    アーミックス

    クラウド型

    お問い合わせ

    お問い合わせ

    圧倒的な検査機器連携と、オフライン稼働の安定性

    アニレセ

    クラウド型

    0円

    5,390円〜

    国内有数のシェア。主要ペット保険の窓口精算に完全連動

    ペットクルーカルテ

    オンプレ型

    36,000円

    19,800円〜

    顧客管理に特化。DM発行やポイント機能で販促に強い

    Vetty

    クラウド型

    お問い合わせ

    お問い合わせ

    診療フロー重視の設計。強力な入院・ホテル管理機能

    Vet360

    クラウド型

    34.9万円

    34,800円〜

    自院の運用に合わせてカルテの型を作りやすい柔軟性

    パトラNeo

    クラウド型

    お問い合わせ

    お問い合わせ

    病歴ツリー機能・Web&電話予約W管理・AI実装予定

    CuteSystem

    オンプレ型

    お問い合わせ

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    受付〜会計のフルカバー・証明書発行・老舗の安定性

    iWan

    ハイブリッド型

    お問い合わせ

    3,278円〜

    FileMaker基盤の高カスタマイズ性・iPad対応

    E-karte

    オンプレ型

    お問い合わせ

    お問い合わせ

    CTI機能・複数拠点対応・安価な構成で拡張可能

    1. ハロペH

    株式会社ハロペが提供する、クラウド型の利便性と直感的な操作性を兼ね備えた、動物病院向け顧客会計管理システムです。

    特徴

    • クラウド型・マルチデバイス対応
      PCだけでなくタブレットやスマホから、ブラウザ経由で場所を問わず利用可能。院内での持ち運びはもちろん、往診先や自宅からでもカルテや会計情報の確認・入力ができます。

    • タブレット特化の直感的なUI
      スマートフォン感覚で操作できる、指で押しやすいレイアウトを採用。ICTに不慣れなスタッフでも迷わず操作でき、診療室での問診や処置入力がスムーズに行えます。

    • 導入初日から使える充実の初期データ

      ヒアリングに基づき、よく使われる薬剤情報などが予め登録されています。複雑な初期マスタ設定の手間を省き、導入したその日から会計処理や処方箋発行が可能です。

    • 低コストでの運用が可能

      月額利用料モデルを採用しており、高額なサーバー設置や初期費用を抑えた導入が可能。小規模な病院や、まず手軽にデジタル化を進めたい病院にも適しています。

    • 外部機器・サービスとの連携

      血液検査機器とのデータ連動(オプション)や、弊社の動物病院向け業務改善プラットフォーム「Wonder」との連携に対応。院内のワークフロー全体を効率化する拡張性を備えています。

    おすすめの病院

    • 高額なレセコンからの乗り換えや、初期費用を抑えてクラウド化を進めたい病院。

    • タブレットを活用して、診療室や処置室など「どこでもカルテ入力」を行いたい機動性重視の病院。

    • シンプルで直感的な操作性を求め、スタッフの教育コストを最小限に抑えたい病院。

    →ハロペHの公式サイトはこちらから

    2. ミニイク(miniique)

    「使いやすさ」と「業務効率」を追求した、洗練されたUIが特徴の次世代クラウド型システムです。

    特徴

    • iPad特化の直感操作

      診察室、入院室、受付など、場所を問わずタブレット一枚で全ての業務が完結。

    • シームレスな業務連携

      予約、診察、会計、経営分析までが一本の線で繋がり、二重入力の手間を排除。

    • 手書きシェーマ機能

      患部のイラストに直接書き込みができ、飼い主様への視覚的な説明が容易。

    • 高いセキュリティ性

       医療情報の安全管理ガイドラインに準拠し、データの暗号化と自動バックアップを標準装備。

    • LINE連携

      飼い主様とのコミュニケーションを円滑にする機能も備え、再診率向上を支援。

    おすすめの病院

    • iPadを活用して、ベッドサイドでのインフォームドコンセントを強化したい病院。

    • スタッフの教育コストを抑え、導入初日から直感的に操作できる環境を求める病院。

    • 新規開業で、初期費用を抑えつつ最新のデジタル環境を整えたい院長先生。

    →ミニイクの公式サイトはこちら

    3. PETORELU+(ペトレルプラス)

    「予約から会計まで」の連動性を追求し、受付の混雑解消を最大の武器とするクラウド型診療システムです。

    特徴

    • 予約・診察・会計のシームレス化

      カレンダー型の予約画面から、ワンクリックでカルテ作成、会計へと移行。

    • 初期費用の安さ

      初期費用0円から導入でき、導入時の経済的な心理障壁を低減。

    • 無料トライアル

      30日間の全機能無料体験があり、実際の操作感を納得いくまでテスト可能。

    • 自動レジ連動

      セミセルフレジなどとの連携により、会計ミスを減らし、スタッフのレジ締め時間を短縮。

    • オンライン決済対応

      事前決済や後払いを活用することで、診察後の待合室の混雑を劇的に解消。

    おすすめの病院

    • 待合室の混雑が課題で、予約システムと会計の連動による「待ち時間削減」を優先したい病院。

    • ランニングコストを抑えつつ、まずはクラウドシステムのメリットを試してみたい病院。

    →PETORELU+の公式サイトはこちらから

    4. miles動物診療簿

    miles株式会社が提供する、世界最高水準のセキュリティと拡張性を備えたSalesforceプラットフォーム基盤の動物診療マネジメントシステムです。

    特徴

    • 世界最高水準のセキュリティレベル
      金融機関や官公庁でも採用されるSalesforceを基盤としており、極めて高い機密性と安定性を誇ります。大切な患者情報や病院データを安心してクラウド上で管理できます。

    • 院内コミュニケーションの活性化(Chatter機能)
      カルテや患者情報と紐付いた院内チャット機能(Chatter)を搭載。スタッフ間でのリアルタイムな情報共有や、診察内容に関するディスカッションをスムーズに行えます。

    • 教育と質を重視した診療記録(POMR/SOAP)
      獣医学教育の標準であるPOMR/SOAP形式を採用。記述の形式が整うため、後診の際に経過を把握しやすく、新人獣医師や看護師の教育・スキルアップにも寄与します。

    • 予約システムとの連携

      動物病院向け業務改善プラットフォーム「Wonder」との連携に対応。院内のワークフロー全体を効率化する拡張性を備えています。

    • 高度なデータ可視化・レポート機能
      蓄積された診療データを、グラフやダッシュボードで即座に可視化。来院動向や売上分析など、経営判断に必要な指標を容易に抽出でき、病院の経営改善を強力にサポートします。

    おすすめの病院

    • 世界水準のセキュリティを求め、データの安全性とシステムの将来性を重視する病院。

    • スタッフ間の連携や情報共有を強化し、チーム医療の質を高めたい病院。

    • 蓄積したデータを経営分析やスタッフ教育に積極的に活用したい、成長志向の病院。

    →miles動物診療簿の公式サイトはこちらから

    5. アニレセ(アニレセCloud)

    アニコムパフェ株式会社が提供する、国内有数のシェアと圧倒的な保険連携力を誇るレセコン一体型システムです。

    特徴

    • 窓口精算の完全連動

      アニコム、アイペットといった主要ペット保険の請求業務が驚くほどスムーズ。

    • レセコン機能の完成度

      16年以上の実績に基づき、複雑な診療点数計算やレセプト発行の正確性が極めて高い。

    • 充実のサポート体制

      専任スタッフによる電話・リモートサポートが手厚く、トラブル時の安心感が強い。

    • 顧客管理・統計機能

      予防接種のリマインド通知や、年齢・地域別の顧客抽出など、管理機能が充実。

    • 信頼の実績

      国内最大級の導入施設数を持ち、アップデートの安定性も抜群。

    おすすめの病院

    • 保険窓口精算が多く、会計業務の正確性とスピードアップを最優先したい病院。

    • 「止まらない、間違えない」という、システムの安定性とサポートの厚さを重視する病院。

    →アニレセ(アニレセCloud)の公式サイトはこちらから

    【オンプレミス型】連携力と安定性を重視する病院向け

    6. アーミックス(Ahmics)

    ペットコミュニケーションズ株式会社が提供する、国内トップクラスの実績と拡張性を備えたオンプレミス型システムです。

    特徴

    • 圧倒的な検査機器連携

      血液検査、画像診断など、多種多様なメーカーの機器とシームレスな連携が可能。

    • 高度なカスタマイズ性

      診療科目や規模に合わせ、画面レイアウトや入力項目を細かく調整可能。

    • 強固な権限管理

      スタッフごとに閲覧・編集権限を詳細に設定でき、大規模病院の組織運営に対応。

    • オフライン稼働の安定性

      オンプレミス型(院内サーバー)のため、ネット回線の障害に左右されない安定した動作。

    • 複数拠点連携

      分院間でのカルテ共有や、在庫管理の統合にも対応するスケーラビリティ。

    おすすめの病院

    • 高度な医療機器を多用し、複雑な診療フローを持つ二次診療施設や専門病院。

    • インターネット環境の不安定さを避け、常に高速かつ安定したレスポンスを求める大規模病院。

    →アーミックスの公式サイトはこちらから

    7. ペットクルーカルテ

    株式会社ピークスが提供する、顧客管理と飼い主様とのリレーションシップ構築に特化したシステムです。

    特徴

    • 強力な販促・フォロー機能

      DMラベル発行、ワクチンリマインド、誕生日メールなど、飼い主様をファンにする機能が充実。

    • 選べる導入プラン

      受付・会計メインのプランからフル電子カルテまで、必要に応じたステップアップが可能。

    • ペット専用ポイント機能

      来院や物品購入に応じたポイント付与が可能で、継続的な来院を促進。

    • シンプルな操作画面

      多機能ながら整理された画面設計で、PC操作に不慣れなスタッフでも習得が早い。

    • 証明書発行の容易さ

      狂犬病予防やワクチン証明書のテンプレートが豊富で、発行業務がスムーズ。

    • サービスとの連携

      弊社の動物病院向け業務改善プラットフォーム「Wonder」との連携に対応。院内のワークフロー全体を効率化する拡張性を備えています。

    おすすめの病院

    • 地域密着型で、飼い主様への細やかなフォローを通じてリピート率を高めたい病院。

    • いきなりフル電子化するのではなく、まずは会計や顧客管理から着手したい院長先生。

    →ペットクルーカルテの公式サイトはこちらから

    8. Vetty

    「獣医師を自由にする」をコンセプトに、診療現場の動線を徹底的に研究して作られた現場主義のシステムです。

    特徴

    • 診療フロー重視の設計

      獣医師の思考を妨げない画面構成で、入力のストレスを最小限に抑制。

    • 強力な入院・ホテル管理

      ホワイトボード感覚で使える入院管理画面があり、処置の進捗をチーム全員でリアルタイム共有。

    • 外部サービスとの柔軟な連携

      他社のWeb問診ツールや検査機器とも連携可能で、拡張性が高い。

    • マルチデバイス対応

      PC、タブレット、スマホなど、シーンに合わせた端末で快適に動作。

    • 画像一元管理

      レントゲンや超音波画像、スマホで撮影した患部写真などをカルテ内で即座に閲覧可能。

    おすすめの病院

    • 入院動物が多く、スタッフ間の申し送りや処置ミスをシステムで防ぎたい病院。

    • 診察だけでなく、トリミングやホテルなど院内全体のオペレーションを一つの画面で把握したい病院。

    →Vettyの公式サイトはこちら

    9. Vet360

    世界的な獣医療グループ「A'alda(アルダ)」が開発した、圧倒的なスピード感と経営分析力を持つシステムです。

    特徴

    • 予約〜会計まで、院内業務をオールインワンで一元化
      飼い主向け予約ポータル/予約管理/診療記録/検査機器連携/会計管理/保険対応までまとめて運用できる設計。

    • 自院の運用に合わせて、カルテの型を作りやすい
      フリーフォーマット式のカルテなので、自院の運用に合わせた“オリジナルの記録テンプレ”を作りやすい。

    • 高速なシステムアップデート
      アップデートが定期的に行われ、現場の声をもとに改善が進みやすい。

    • 多施設運用にも対応
      複数施設で飼い主・ペット情報や診療記録を共通管理でき、転記ミスや重複の削減に貢献。

    • 検査機器連携に対応
      様々な検査機器と連携し、検査データをカルテと一元管理しやすい設計。

    おすすめの病院

    • 紙カルテの自由度を活かしつつ電子カルテに挑戦したい病院

    • 分院展開を視野に入れており、複数拠点のデータをリアルタイムで一元管理したい法人病院。

    →vet360の公式サイトはこちら

    10. パトラNeo

    2025年9月に先行リリースされた、動物病院向けの新世代クラウド型電子カルテ・顧客管理システムです。

    特徴

    • 病歴ツリー機能による直感的な診療管理
      症状や治療の経過を「病歴ツリー」で一覧表示でき、症患単位での管理が可能。慢性疾患や長期通院のケースで特に力を発揮します。

    • Web予約・電話予約のW管理
      飼い主様はWebから24時間予約が可能。電話予約とWeb予約を一元管理でき、スタッフの電話対応の負担を軽減します。

    • AI自動化機能を実装予定

      将来的なAIによる業務自動化機能の実装が予定されており、継続的な機能拡張が期待されます。

    おすすめの病院

    • 慢性疾患や長期通院の患者が多く、病歴の経過管理を重視したい病院

    • 将来的なAI活用も視野に、長期的に使えるシステムを探している先生

    パトラNeoの公式サイトはこちら

    11. CuteSystem(キュートシステム)

    動物病院の受付から会計までの業務全体を効率化できる、オンプレミス型の業務管理システムです。

    特徴

    • 受付〜診療〜会計のフルカバー
      来院受付から診療記録、会計・保険精算まで一連の流れをひとつのシステムで完結。カルテ・検査データ・画像データを一元管理します。

    • 各種証明書の発行に対応
      予防接種証明書・狂犬病予防注射証明書など、日常的に必要となる証明書の発行機能を標準搭載しています。

    • 集計・統計機能
      売上集計や保険レセプト発行、来院動向の統計など、経営データを把握するための機能も備えています。

    おすすめの病院

    • シンプルな設計で受付・診療・会計を確実にこなしたい病院

    • ネット依存のリスクを避け、オンプレミスの安定した動作環境を求めている病院

    CuteSystemの公式サイトはこちらから

    12. E-karte(イーカルテ)

    E-karte

    オンプレミス型電子カルテです。CTI機能や複数拠点対応など、実務に裏づけされた機能を比較的安価な構成で導入できる点が特徴です。

    特徴

    • CTI機能による電話連動

      電話着信時に患者情報が画面へ自動表示されるため、名前の聞き間違いを防ぎながら迅速な顧客対応とカルテ検索が行えます。

    • 複数拠点・複数台への対応

      インターネットVPNを活用した本院・分院間の接続が可能。受付・診療・精算の業務を複数のPCに分散して処理できます。

    • 豊富な証明書・DM発行機能

      各種証明書のテンプレートが充実しているほか、定期DM・ユーザー指定DMにも対応。飼い主様との継続的な接点を維持しやすい設計です。

    おすすめの病院

    • 本院・分院間のカルテ共有や拠点間連携を強化したいグループ病院

    • 電話対応の効率化とコスト抑制を両立したい病院様

    E-karteの公式サイトはこちらから

    電子カルテ導入を成功させるための注意点

    メリットが多い電子カルテですが、導入時には以下の「痛み」を伴うことを理解しておく必要があります。

    紙カルテから電子データへ移行する際の負荷

    最も高いハードルは、過去の情報の移行です。すべての紙カルテをスキャンして取り込むのか、直近1年の来院者のみにするのかなど、現実的なラインを決めないと、スタッフが移行作業で疲弊してしまう可能性があります。

    「移行作業に際して、どのくらい手間がかかるか」「病院側でやらなくてはいけないこと」は注意して確認するのがおすすめです。

    導入初期の教育コストと診療効率の低下

    どんなに使いやすいシステムでも、慣れるまでは診察スピードが落ちます。導入から1ヶ月程度は、あらかじめ予約枠を減らしてスタッフが操作を覚える時間を確保するなどの配慮が必要です。

    インターネット環境の整備とデータバックアップ

    クラウド型の場合はネット回線の安定性が生命線です。また、オンプレミス型の場合は自動バックアップ設定が確実に行われているか、定期的なチェックが欠かせません。

    「電子カルテの導入までを知りたい!」「選び方を詳しく知りたい!」方は、電子カルテ導入までを完全解説した記事がございます。合わせて、ご覧ください。

    →参考記事:動物病院の電子カルテ導入完全ガイド|メリット・デメリット、費用、選び方を徹底解説

    獣医師法に基づく「診療簿の保存義務」と電子化の法的要件

    電子カルテを導入する際、最も慎重に確認すべきなのが「法律」との整合性です。日本では、獣医師法および関連法規によって、診療情報の保存に関する厳格なルールが定められています。

    1. 獣医師法第21条:診療簿の保存義務

    獣医師法第21条では、獣医師は診察を行った際、遅滞なく診療簿(カルテ)に必要事項を記載しなければならないと定められています。また、その保存期間は、診察の日から「3年間(※ただし、牛・馬・豚などの産業動物は5年間)」と義務付けられています。

    (診療簿及び検案簿)

    第二十一条 獣医師は、診療をした場合には、診療に関する事項を診療簿に、検案をした場合には、検案に関する事項を検案簿に、遅滞なく記載しなければならない。

    2 獣医師は、前項の診療簿及び検案簿を三年以上で農林水産省令で定める期間保存しなければならない。

                           e-Gov法令検索「獣医師法」より 

    電子カルテを導入する場合でも、この保存義務は変わりません。万が一のシステムトラブルやデータ消失によってカルテが閲覧できなくなった場合、法律違反となるリスクがあるため、バックアップ体制の構築は必須です。

    2. 電子保存の三原則

    厚生労働省や農林水産省のガイドラインでは、医療情報を電子的に保存する際、以下の「三原則」を満たすことが求められています。市販の電子カルテを選ぶ際は、これらに準拠しているかを確認しましょう。

    • 真正性(Authenticity) 「誰が」「いつ」記載したのかが明確であり、不適切な書き換えや消去が防止されていること。また、修正履歴(ログ)が残る仕組みである必要があります。

    • 見読性(Readability) 保存されているデータが、必要に応じて速やかに、かつ明確な状態で画面表示や印刷ができること。監査や訴訟の際、直ちに「読める状態」で提示できる必要があります。

    • 保存性(Preservability) 保存期間中、法令で定められた期間にわたってデータが消失せず、復元可能な状態で維持されること。ウイルス対策やバックアップ、ハードウェアの老朽化対策が含まれます。

    医療情報システムを安全に管理するために|厚生労働省

    法律面をクリアするために

    紙のカルテから完全に移行(ペーパーレス化)するためには、スキャナ保存の要件や電子署名の考え方など、実務上の運用ルールを院内で定義しておくことが重要です。電子カルテの導入は単なる利便性の向上だけでなく、法的な証拠能力を担保する仕組み作りでもあることを忘れてはなりません。

    まとめ:自院の診察スタイルに最適な電子カルテ選びを

    動物病院の先生が回答を導き出している様子

    本記事では、動物病院向け電子カルテ主要12製品の比較と、選定のポイントを解説しました。電子カルテ化は、情報の共有スピードを上げ、チーム医療の質を向上させるための強力な武器となります。

    自院の診療件数やスタッフ数、そして「画像連携を重視するのか」「レセコンの使い勝手を優先するのか」といった優先順位を明確にすることで、最適な一台が見つかるはずです。

    動物病院向け電子カルテについてのFAQ

    FAQのイメージ画像

    Q1. 紙カルテからのデータ移行は、すべて自分たちで手入力するのですか?

    すべてを手入力する必要はありません。多くのメーカーがデータの一括取り込みや、移行代行サポートを提供しています。「直近1年分の患者のみ移行し、過去分は紙のまま保管する」など、現場の負担にならない現実的なラインを決めるのがおすすめです。

    Q2. クラウド型は、インターネットが繋がらなくなると診察が止まりますか?

    はい、ネット回線が切れるとシステムにアクセスできなくなります。万が一の通信障害に備えて「スマホのテザリング機能」ですぐに接続できる体制を整えておくか、オフラインでも動くオンプレミス型の導入を検討しましょう。

    Q3. パソコン操作が不慣れなスタッフが多く、使いこなせるか不安です。

    操作に不安がある場合は、スマホ感覚で直感的に使える「タブレット(iPad等)特化型」のシステムを選ぶのが定石です。また、導入後1〜2ヶ月はあらかじめ診療枠を減らし、スタッフが操作に慣れる期間を設けることで現場の混乱を防げます。

    Q4. 電子カルテの導入費用を抑えるために、使える補助金はありますか?

    「IT導入補助金」などを活用して、初期費用や月額料金の一部を大幅に抑えられるケースがあります。対象となるシステムや申請期間は毎年変わるため、導入を検討する際に、まずは各メーカーの担当者へ「自院で補助金が使えるか」を直接相談してみましょう。

    IT補助金についてはこちらから

    Q5. 本格的に導入する前に、実際の操作感を試すことは可能ですか?

    ほとんどのメーカーが、無料のデモ機貸し出しやトライアル期間(30日間など)を設けています。院長先生だけでなく、実際に受付や処置を行うスタッフ全員で触ってみて、自院の業務フローに合うかを必ず確認してから決断することがおすすめです。

    「電子カルテはハードルが高い」そんな病院様には

    「デジタル化は進めたいが、電子カルテ導入に伴う現場の混乱が不安」という場合は、まずは大きな工数がかからずに導入できる「周辺業務」の効率化から着手するのもおすすめです。

    「デジタル化しよう」と一歩踏み出すならWonder

    電話対応や予約受付、紙の問診票といった診療以外の一般業務は、現場の負担を増やすだけではなく、目の前の患者との時間にも影響を及ぼします。患者から選ばれる病院を実現するためにも、デジタル化が重要となります。

    「Wonder」は、診療以外の一般業務を効率化することで、患者とのコミュニケーションの強化を実現します。

    • 電子カルテのような大規模なデータ移行の手間がない

    • 導入から最短1-2週間で稼働を開始でき、効果が現れやすい

    • 電子カルテ(ペットクルーカルテ、ハロペH、milesなど)との連携も可能

    病院の効率化を進めるためには「最初の成功体験」として最適です。まずは周辺業務を効率にするところから、患者に選ばれる病院を作る第一歩を初めてみませんか?

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