「飼い主様も動物たちも、笑顔になれるように診察していく」ことを心がけ、年中無休で地域医療を支えるグリーンパーク動物病院(東京都)の相馬様。以前は、予約制ではなく、来院順で診察をするスタイルを採用していたものの、来院のムラによる残業の常態化やスタッフの電話対応負荷といった長年の課題を抱えていました。これらの課題を解消するためWonderを導入した経緯、導入わずか3ヶ月ですでに「残業時間を50%削減」し、業務の標準化につながった成功の秘訣について伺いました。患者さんの夜の駆け込みによる残業時間の増加と非標準化―以前の診療体制と、業務オペレーションで感じていた課題を教えてください。以前は予約制ではなく、いわゆる「順番に受付をして診察をする」という非予約制の形で運用をしていました。この体制の課題は、大きく二つありました。一つ目は、業務の非標準化による負荷と残業時間です。患者さんが予約もなく当日に来院して、診察をする流れだったため、「いつ、どんな症状」が何件来るか常にわからない状態でした。また、来院には大きなムラがあり、特に周りの病院が閉まる19時以降に、重症の子を含む患者さんが駆け込みでいきなり数件並ぶといったことが頻繁にありました。結果として、診療が終わるのが夜9時半など遅い時間になることはよくあり、残業が当たり前でした。また、診療の予測ができないことで、経営やマネジメント業務に一切時間を割くことができませんでした。二つ目は、中長期的な人材育成の課題です。何が来るかわからない「ぶっつけ本番」の状態では、新人の獣医師を計画的に育成することが難しく、教育の側面でも課題を感じていました。―システムを導入する際に不安はありましたか。正直めちゃくちゃ怖かったです。(笑)当院の周りには10年以上のベテラン病院が多い中、私はまだ経験も浅い中で、今院長として対応しています。当院を選んでいただく理由が「予約制ではないこと」や「年中無休であること」だと感じていたため、そのうちの「予約制ではない」という点がなくなることに、患者さんが離れてしまうのではないかと強く不安を感じていました。しかし、結果的には「待つことに抵抗がない人」は予約優先制でも待ってくれるため、影響はほとんどありませんでした。―Wonderを導入した理由と、その良さはどこに感じられましたか。きっかけは、夜間に外部の先生に手術に来てもらった際、非予約制のため、診察が長引き、先生を待たせてしまったことです。この時に先生から「Wonderさんの話聞いてみますか?」とご紹介をいただき、そこから打ち合わせをして、Wonderを導入しました。理由は、当院が長年感じていた課題を解決できると確信したからです。予約制への不安は杞憂に終わり、残業時間が50%削減―実際にWonderを導入してみて、どのような効果を実感していますか。スムーズに行き過ぎて驚いています。導入後わずか3ヶ月ですが、最も劇的だった効果は以下の3点です。残業時間の大幅削減と人件費の抑制 最も大きな効果は残業時間の削減です。ざっくり言うと残業時間が50%も下がりました。生産性が高くなったと実感しており、早く帰れることでスタッフの満足度も向上したと思います。初診患者の増加ウェブ予約で予約が可能になったことで、新規患者が明らかに増えました。LINEで手軽に予約できるため、24時間いつでもすぐに予約を入れてくれるようになったことが大きいです。業務の標準化とスタッフの負担軽減 来院のムラがなくなり、診療が安定したことで、業務が標準化されました。また、予約制にすることで、来院数は減るのではないかと感じていましたが、全体の来院数自体は大きく変わらず、初診も増えて、来院のムラが解消し、効率が向上したことで売上が安定しています。―予約制にしていない「非予約制」の病院に、おすすめはできますか?以前の私のように「非予約制で来院順に診察することで、残業時間や特定の時間に混雑して、来院のムラに悩んでいる」病院には強くお勧めします。特に、残業代が明らかに減るという点は、経営者としてもスタッフの満足度としても重要です。また、操作が本当に簡単で、導入時にトラブルがほぼないというのも大きなメリットです。予約システムだけでここまで残業代が減るとは思わなかったです。―ワンダーが病院経営や獣医療の未来にどのような価値をもたらすと考えますか。柔軟的に予約ができることで業務が標準化します。また、残業が減ることで、スタッフはストレスなく働けるようになります。これにより、スタッフの満足度が向上し、結果的に診療の質も上げられる好循環が生まれます。今後も、動物病院の現場の実態に即したさらなる機能改善やアップデートに期待しています。